こんにちは
先日、自立支援医療(精神通院医療)の申請をしてきまして、無事申請が通りました。
「自立支援医療ってなに??」という人がほとんどだと思います。今回は、自立支援医療(精神通院医療)の簡単な説明と、私が実際に経験した、申請から取得までの流れについてまとめてみました。
自立支援医療(精神通院医療)を申請することによって、想像を超える、万単位の金額が節約できることが分かりました。その額とは…。
自立支援医療(精神通院医療)ってなに??
自立支援医療(精神通院医療)とは、簡単にいえば、精神疾患を治療するために継続的に通院する必要がある場合、その医療費の一部を都道府県・指定都市(私の場合は福島県)が補助してくれる制度です。通常、医療費3割負担のところを、この自立支援医療制度を利用することにより1割負担へ減らすことができます(病院の診察料と、薬局の薬代の両方が1割負担になります)。定期的に必要となる医療費、これを減らすことができる、本当に助かる制度です。ちなみに、私はうつ状態(うつ病)と診断されています。
自立支援医療(精神通院医療)の対象となる精神疾患を厚生労働省のWebページから引用しましたので、参考にしてみてください。※ご自身の症状が対象となるかがよく分からない場合は、かかりつけの先生に相談してみてください。私もWebページの情報だけでは、対象になっているのかどうかよく分かりませんでした。
※1~5は高額治療継続者(いわゆる「重度かつ継続」)の対象疾患
- 対象となる精神疾患
- 病状性を含む器質性精神障害
- 精神作用物質使用による精神及び行動の障害
- 統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
- 気分障害
- てんかん
- 神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
- 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
- 成人の人格及び行動の障害
- 精神遅滞
- 心理的発達の障害
- 小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害
自立支援医療(精神通院医療)についての更に詳しい情報は、厚生労働省や、あなたがお住いの都道府県や市町村のWebサイトに載っているかと思います。
自立支援医療(精神通院医療)の概要 - 厚生労働省
自立支援医療(精神通院) - 会津若松市
私のかかりつけ医
私のかかりつけ医は、福島県会津若松市の野口英世青春通り沿いにある黒河内医院です。心療内科を受診できます。先生は、色々と相談に乗ってくれる良い先生です。
黒河内医院 - 外観
黒河内医院は、初診の場合は予約が必要になります。また、忙しい人は、先生の診察は受けずに、処方箋だけを出してもらうこともできます。この場合、先生の診察を受けた場合と比較して、診察料が若干安くなります。診察を受ける時間がない人、診察料を少しでも安く済ませたい人にはおすすめです。処方箋で出してもらえる薬は、確か最長で1ヶ月分だったと思います。また、月に数回、出張で先生が病院にいらっしゃらない日がありますので(主に午後)、午前中に受診するか、病院へ行く前に電話で確認したほうがいいと思います。
自立支援医療(精神通院医療)の申請方法
自立支援医療(精神通院医療)の申請は、会津若松市役所(栄町第二庁舎、NTT向)で行えました。また、事前に、申請に必要なものを揃えておく必要がありました。これらは簡単に揃えられるものばかりで、手間はかかりませんでした。
申請に必要なものを、会津若松市のWebサイトから引用してみましょう。
- 自立支援医療(精神通院医療)の申請に必要なもの
- 自立支援医療(精神通院)申請書及び同意書
- 診断書(通院先の医療機関で作成してもらう)
- 健康保険証
- 年金額がわかるもの(※障害年金・遺族年金受給者のみ)
- 印鑑
- 受診者、受診者と同一保険の被保険者全員(被扶養者は不要)のマイナンバーが確認できる書類(個人番号カード、通知カードなど)、受診者が18歳未満の場合の保護者
- 申請に来られる方の身元確認ができる証明書等(運転免許等)
- 代理申請の場合、代理権の確認できる書類(委任状等)
でも、これを見ても、なにを、どう用意すればいいのか、はっきりとは分からないですよね…。福島県のWebサイトには、更に課税証明書等も必要と記載されています。説明が異なっており、申請する側としては、一体どうすればいいの??と混乱してしまいます。
ですので、一番いいのは、病院の先生か、自立支援医療(精神通院)の担当窓口へ直接聞いちゃうことです! 私は病院の先生に聞きました。そして、用意したものは、診断書、健康保険証、印鑑、自分のマイナンバーカード、運転免許証です。これだけです。福島県のWebサイトに記載があった課税証明書とは一体なんだったのでしょうね?? 必要のないものを書いておかないで欲しいですよねぇ。あるいは、必要となる市町村もあるのかな?? やっぱりその辺はよく分からないので、直接聞いちゃうのが一番早いと思います!
上で引用した、「申請に必要なもの」の内、3番の健康保険証、5番の印鑑、6番のマイナンバー、7番の運転免許証は簡単に用意できるので問題ないでしょう。
1番の自立支援医療(精神通院)申請書及び同意書は、2つとも市役所の窓口にありますので、予め用意しておく必要はありません。窓口でもらえます。
窓口では、担当者に「ここに、これこれを書いてください」と、言われた通りに記入するだけでした。記入した内容は、自分や同居人の名前、病院名や薬局名などごくごく簡単な情報のみで、書き終えるまでにかかった時間は10分ほどだったでしょうか。これも簡単ですね。
2番の診断書は、病院のほうで全て手配してくれましたので患者さん側に手間はありません。ただ、発行までに10日弱かかりました。料金は、5,780円とちょっとお高いですが、これで医療費が3割から1割負担に軽減されますので、十二分に元が取れます。
残りの、4番の年金額がわかるもの(※障害年金・遺族年金受給者のみ)と8番の代理申請の場合、代理権の確認できる書類(委任状等)に関しては、私には必要がなく用意することもなかったので詳細は分かりません。お手数ですが、直接問い合わせてみて下さい。でも、おそらく簡単に用意できるもののような気がします。
事前に申請に必要なものを用意し、市役所の窓口へ行き、ちょちょっと必要事項を記入する。これだけで、申請手続きは完了しました。合わせて、この時点で取得も完了しています(1割負担で受診できるようになっています)。
窓口の担当者ににあれこれ問いただされたりといったややこしいことはありませんので、病院の先生から診断書を頂いた時点で、申請・取得はほぼ完了しているといった感想ですね。
窓口の担当者によると、後日、手帳が送られてくるとのことでした。この手帳を病院や薬局へ提示することで医療費を1割負担にしてもらえるようです。
「手帳が届くまでの間、手帳代わりにこれを使ってください」と、先ほど窓口で記入した申請書のコピーを渡されました。このコピーで、本当に1割負担で受診できるのかちょっとドキドキでしたが、実際に1割負担で受診できましたよ(^_^)。
自立支援医療受給者証が届きました
3月24日に自立支援医療受給者証(精神通院)が届きました。これを病院・薬局へ提示することで1割負担で受診することができるようになります。
市役所の担当窓口では、手帳が届くと言われていたのですが、届いたものは下の写真のようなものでした。手帳ではないようですね。
自立支援医療(精神通院)の申請をしたのが2月2日。そして届いたのが3月24日。届くまで2ヶ月弱かかりました。
この自立支援医療受給者証(精神通院)の有効期限は約1年後ですので、まだ先の話ですが、1年後に更新申請手続きが必要です。その際は、今回必要だった、お医者様からの診断書は必要ありません。診断書が必要になるのは、2年後の更新申請手続きのときです。
つまり、今回支払った診断書の料金、5,780円で、2年間、医療費1割負担の優遇を受けられることになります。1ヶ月あたり241円(5,780円/2年)の負担で医療費1割負担になるのですから、かなり医療費の節約になりそうです。次に、自立支援医療(精神通院)で、どのくらい医療費を節約できるのかを見てみましょう。
実際にどのくらい医療費を節約できるの??
ここでは、自立支援医療(精神通院)で、どのくらい医療費が節約できるのかをみてみたいと思います。薬代など、医療費は人により異なりますので、一つの例として見てください。
私の診察料と、薬代です。自立支援医療(精神通院)申請後の、1割負担での料金です。
表にまとめてみましょう。
診察料 | 薬代 | 医療費合計 | |
---|---|---|---|
自立支援医療(精神通院) 申請前の医療費 | 1,830円 | 2,910円 | 4,740円 |
自立支援医療(精神通院) 申請後の医療費 | 610円 | 970円 | 1,580円 |
医療費の節約額 | 1,220円 | 1,940円 | 3,160円 |
2年間での 医療費の節約額 | 29,280円 | 46,560円 | 75,840円 |
診断書に5,780円(1ヶ月あたり241円)をかけて自立支援医療(精神通院)を申請すれば、1ヶ月で3,160円、2年間で75,840円の医療費が節約できることが分かりました。想像以上です。私の場合、薬代が結構高額なため、節約額が高額になっているのかもしれません。あなたの場合は、いくらくらい節約できそうですか??
申請にあたって知っておくと、ややお得な情報
上述の通り、自立支援医療(精神通院医療)は、市役所で申請手続きをした日から有効になります(1割負担で受診できるようになります)。
ですので、市役所での申請手続きは、病院で診断書を受け取ったその日に行うことをお勧めします。
病院へ支払った診断書の料金(3割負担で5,780円)の一部が、1割負担に変更になることで戻ってきますよ(後日病院へ行った時に返金されます)。文書料の5,000円は自費分で、保険がきいてないので戻ってきませんが、それ以外の再診料などが1割負担へと変更となり、その差額分が戻ってきます。少額かもしれませんが、戻ってくるならその方がいいですよね。
もしも、診断書を受け取った日に、合わせて診察を受け、薬局で薬をもらっている場合は、それなりに大きなお金が戻ってくると思いますので、是非とも、診断書を受け取ったその日に市役所で申請手続きするようにしたいところです。
気分のすぐれない日々を過ごしている人へ
今思えば、私も中・高校生の頃からうつ状態の症状があったように思います。しかし、通院しだしたのは大分後になってからのことなんです。
うつ状態の影響で、将来の決まる大切な時期をうまく過ごせなかったことは、今となっては非常に悔やまれることです。当時、心療内科を受診しておけば、今とはまた違った人生になっていたかもしれないと思うと、やりきれない残念な気持ちになります…。
今は、様々な人々が心療内科を受診しています。病院の待合室で見ていると、親御さんと一緒の高校生、おばちゃん、サラリーマン風の人、若い女性などなど、一見、普通の人と変わらない人達が多く受診している様子が見受けられますので、特に若い人で心療内科を受診するかどうか迷っている人は、自立支援医療を申請するかどうかは別として、心療内科を受診し、健やかな気持ちで日々を乗り越えていって欲しいと強く思います。
私が慣れてしまっただけなのかもしれませんが、心療内科は思うほど特殊なところではありませんよ。案ずるより産むが易しという言葉もありますしね!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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